国土交通省/3年度予算配分(3月31日)
=国土交通省=
大覚野峠に直轄事業で新規着手
地質調査・測量費など盛る
国土交通省は、同省3年度予算の配分を発表した。本県の道路改築では、国で調査を進めてきた国道105号の大覚野峠に国直轄事業として着手する。3年度予算では1億円が配分され、地質調査や測量を委託する。本県関連の道路事業ではこのほか、国道7号遊佐象潟道路に44億5,000万円、同二ツ井今泉道路に43億6,000万円、国道13号横堀道路に28億3,300万円を配分。ダム事業では成瀬ダムに232億3,600万円などを充てる。
道路局事業のうち、大覚野峠の整備は、仙北市西木町上桧木内~北秋田市阿仁比立内までの延長12.5km。トンネル6本や橋梁8橋の新設などを行う(詳細は本紙22日付4面参照)。地すべりや雪崩・落石などによる通行止めに対し、災害に強いネットワークを確保する。
遊佐象潟道路では、発注済みの道路改良のほか、WTO案件の奈曽川橋上部工、用地補償などに充てる。二ツ井今泉道路では発注済みのトンネル(第1、第2)のほか、今泉地区道路改良工事、今泉地区函渠工工事を推進。横堀道路では、WTOで役内川橋上部工工事を発注する。また、真室川雄勝道路には8億円を充て、調査設計、用地補償、改良・橋梁工事を実施する
道路の交通安全対策は17カ所が対象。二ツ井白神IC~国道7号で行う能代地区線形改良に13億8,000万円を充てるほか、新規事業として沖谷地交差点改良(八郎潟町)、荷上場地区交差点改良(能代市)にも着手する。醍醐歩道(横手市)などの歩道整備や、刺巻(仙北市)、荒川(大仙市)の線形改良も推進。電線共同溝整備は長倉(大館市)、土崎南(秋田市)、新規の、有浦地区など6カ所で実施する。
また、道路の補助事業では、秋田港アクセス線(秋田市)、三本柳工区(横手市)といった道路改築事業のほか、土砂災害対策や無電柱化推進事業、橋梁の長寿命化などに事業費を配分した。