千秋久保田町地区再開発ビル建設協/旧ホテルハワイ解体で現場が始動(9月30日)
=千秋久保田町地区再開発ビル建設協=
旧ホテルハワイ解体で現場が始動
来年6月頃までかけて廃墟を解体
株式会社タカラレーベン東北が代表者となっている秋田市千秋久保田町地区再開発ビル建設協議会は、旧ホテルハワイ駅前店解体工事に10月から本格着工する。跡地にマンションを建設する同計画の総事業費は約48億5,000万円。交付予定の補助金は18億8,805万円で、秋田市は3分の2にあたる12億5,870万円(国費、県費含む)を補助する。タカラレーベン東北は、契約済みの解体施工者について「公表を控えたい」と話しており、新築の施工者も未定としている。
秋田市千秋久保田町にある旧ホテルハワイ駅前店は、JR秋田駅前の老舗ビジネスホテルだった施設。登記上の施設規模は、昭和47年に新築された南側の棟が鉄筋コンクリート造11階建て、延べ床面積4,426㎡、昭和51年に建設された北側の棟が鉄骨鉄筋コンクリート造10階建て、延べ床面積2,663㎡。
平成21年に閉店し、昨年1月にはタカラレーベン東北(宮城県仙台市青葉区中央2-2-10、原忠行代表取締役)が同跡地を取得。建物や敷地を適正に管理するため、同年11月には仮囲いも設置した。
秋田市によると、解体跡地には鉄筋コンクリート造20階建て、住戸数133戸の新しいマンションを建設。今年度と4年度で旧ホテルハワイを解体し、マンション建設には4年度に着工、5・6年度で建設する予定。計画期間は6年10月まで。
総事業費は約48億5,000万円で、調査設計に約2億2,000万円、建物の解体や整地に約5億2,000万円(うち解体費約4億6,000万円)、建設工事に約40億6,000万円がかかる。
事業に対しては18億8,805万円の補助金が交付され、秋田市はこのうち3分の2となる12億5,870万円(国費6億2,935万円、県費1億8,880万5,000円、一般財源4億4,054万5,000円)を補助。今年度は調査設計や既存建築物撤去に4億140万円、4年度は既存建築物撤去とマンション新築に1億2,180万円、5年度と6年度は同新築に7億3,550万円(5年度3億1,790万円、6年度4億1,760万円)を補助する予定。
今月28日には解体に先立ち、水道や下水道、ガス管の切り離し作業が行われており、遺跡調査などを経て10月から本格的に解体へ着工する。解体工期は来年6月頃まで。
なお、再開発ビル建設協議会はタカラレーベン東北のほか、補助金を活用した再開発のコンサルティングなどを手がけるヤマウラコンサルタント(長野県)で構成している。
【解体に向けた作業に着手した旧ホテルハワイ駅前店】