由利地域振興局/象潟漁港海岸の高潮対策(5月27日)
=由利地域振興局=
設計や測量業務3件を6月8日に開札
象潟漁港海岸の高潮対策
由利地域振興局農村整備課は、象潟漁港海岸(海水浴場工区、象潟漁港工区、物見山工区)の高潮対策事業に関し、堤防や護岸改良に向けた業務3件を6月8日に開札する。業務では、海水浴場工区の基本計画・基本設計や象潟漁港工区の基本・実施設計を1件にまとめて行うほか、測量を各工区1件ずつ実施する。5年度以降に着工する方針。
高潮対策事業は、護岸が低い地区を高潮や波浪、津波などによる被害から守るため、堤防や護岸などの海岸保全施設で新設や改良を行うもの。整備では、象潟漁港海岸の入湖之澗地区と中橋・大塩越地区を3工区(入湖之澗:海水浴場工区、象潟漁港工区、中橋・大塩越:物見山工区)に分け、高さが4.5mとなっている既存の護岸を5.5mに嵩上げする。事業期間は9年度まで、総事業費は8億円を見込む。
このうち、海水浴場工区は海中の既存消波ブロック(L270m)を補強しながら、護岸改良(L55m)や階段護岸(L474m)を進める計画。今年度は、潜堤の基本計画・基本設計と護岸の基本設計を実施するほか、深浅測量・現地測量・路線測量を行う。着工までは複数年かかる見通し。
また、象潟漁港工区では堤防改良(L493m)や護岸改良(L97m)を計画。今年度は基本・実施設計と現地測量・路線測量を行い、来年度以降に着工する。物見山工区では、護岸延長277mのうち、今年度は延長97.1mの改良を村岡建設工業が施工(18日開札)、残整備は来年度以降の発注の予定。